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2016年8月の3件の記事

2016年8月29日 (月)

ふろくの花園 47.少女とふろくの歳時記 夏を涼しく過ごそう

 もうすぐ8月も終わりになりますが、まだまだ暑い日は続きそうですね。
 さて、毎年7月と8月は、「浮輪のキーブローチ(りぼん 1968年9月号)」の浮き輪や、「サマーギフトBOX(なかよし 1988年8月号)」、「未央ちゃん スイカ貯金箱(りぼん 1991年7月号)」、「ワイルドだもん ワイルドスイカBOX(なかよし 2003年7月号)」のスイカ、「だぁ!だぁ!だぁ! 蚊取りワンニャーカードラック(なかよし 2001年7月号)」、「どこでもハムスター ぐるぐるメモなのねー!(なかよし 2001年7月号)」の蚊取り線香、「ひえひえアイスクリームメモ(ちゃお 2001年7月号)」、「ほっぺにチューボー! 冷え冷えアイスメモ(なかよし 2002年7月号)」のアイスクリームなど、夏の風物詩、夏ならではのモノがデザインされたふろくの数々が夏気分を盛り上げて、少女たちの目を楽しませてくれます。

 それとともに夏の定番として登場しているのが、クールな気分を味わえて暑い日を涼しく過ごせるふろくです。

 まずは冷たい飲み物や食べ物をより楽しむためのアイテムを紹介します。

 グラスに氷とジュースを入れるだけでも充分おいしいけれど、ふろくを使ってもっと見た目も涼しく楽しんじゃいましょう。
 ジュースを飲むためのストローは、「変身ストロー(なかよし 1988年8月号)」や「ぎょぴちゃんストロー(なかよし 1990年7月号)」など、1980年代の終わりごろから夏におなじみのふろくとなりました。
 「菜緒ちゃん ピンキーストロー(りぼん 1999年7月号)」や「だぁ!だぁ!だぁ! ふしぎストロー(なかよし 2001年7月号)」、「ビビってむ~ちょ ビビの王女様ストロー(なかよし 2002年7月号)」、「アイがなくちゃね! 宇宙デパート限定販売ストロー(なかよし 2003年7月号)」といったストローは、袋だけでなくカラフルな本体にも細かなイラストが印刷されていて、グラスに入れると華やかさがアップします。お店のストローだと袋を開けたあと、クシャクシャっとしてテーブルに置いてしまうことが多いけど、こちらは開けても袋を捨ててしまうのがもったいないくらいのかわいさで、使い終わったらまた袋にしまって何度でも使いたくなってしまいます。
 グラスの下に敷くコースターも、ジグソーパズルもできる「知夏 ジグソーパズルコースター(なかよし 1989年7月号)」や、冷たいグラスをのせると色が変わる「みずき クールサマーコースター(なかよし 1990年7月号)」、「花ちゃん ひえひえコースター(りぼん 1989年7月号)」など、遊び心が詰まっています。
 グラスに貼って楽しめる、中のジュースの色がシールの窓から見える「翠ちゃん グラスシール(りぼん 1992年7月号)」や、冷やすと絵柄が変わる「Go→Go→ひえ2シール(ちゃお 2000年8月号)」、「みい子のひえ~るシール(ちゃお 2001年8月号)」などの仕掛け付きシールも暑さが続くこの時期ならではのふろくです。

 暑い日に食べたくなる、あのおやつをつくれるふろくも登場しています。
 「セーラームーン ルナ型ミニアイスセット(なかよし 1993年8月号)」や「アキハバラ電脳組パタPi! ひえひえアイスキャンディーセット(なかよし 1998年8月号)」、「ムーぽん ひえひえアイスキャンディーセット(なかよし 1999年8月号)」は、かわいいアイスキャンディーが簡単につくれちゃうキットです。人気漫画のキャラクターの形をした型にジュースを注いで冷凍庫に入れると、色とりどりのアイスキャンディーのできあがり。スティックもついているから食べやすくて本格的だけど、食べ過ぎには要注意ですよ。

 そして、暑い日に欠かせない持ち物といえば、涼しい風を送ってくれる「うちわ」と「扇子」です。

 うちわは奈良時代に中国から伝えられ、平安時代に折りたためる形の扇子が日本で考え出されました。貴族の間では、日よけや顔を隠すことにも使われていて、現在のようにあおいで風を起こす道具になったのは江戸時代からといわれています。竹細工と紙の技術が発達したことで庶民の間にもうちわや扇子が普及していき、江戸では女性の間でうちわを持つことが流行します。役者の似顔絵を描いたものや絹でつくったものなどさまざまなうちわが現れて、お盆やお中元に贈答が行われていたそうです。

 『なかよし』『りぼん』のふろくにも、「お花のせんす(りぼん 1961年8月号)」や「くじゃくのうちわ(りぼん 1963年8月号)」「モダン扇子(なかよし 1965年7月号)」など昭和30年代後半から、夏の夕涼みにピッタリのうちわや扇子が登場しました。

 「陸奥A子のファンシー・ファン(りぼん 1981年8月号)」や「わんころべえ まんまるうちわ(なかよし 1993年7月号)」は、まん丸の形で持ち手に穴が空いています。
 「わんころべえ 夏まつり納涼うちわ(なかよし 1988年7月号)」や、あおぐ部分が透明フィルムで涼しげな「メロディ パタパタふぁん(りぼん 1988年7月号)」は持ち手がついているタイプです。
 「くいしんぼまるちゃんうちわ(りぼん 1989年7月号)」や「玉三郎 パタパタうちわ(りぼん 2004年8月号)」は、人気漫画のキャラクターの形で涼しさだけでなくかわいさも満点。
 「姫ちゃん シーサイドせんす(りぼん 1993年7月号)」や「風子ちゃん コンパクトせんす(りぼん 2002年7月号)」は紙製の扇子。折りたたみができて持ち運びにも便利です。
 「菜緒ちゃん さわやかせんす(りぼん 2001年7月号)」はレモンの香りつき扇子。あおぐたびにさわやかな風が吹いてきます。
 「かみちゃまかりんchu トロピカル☆折りたたみウチワ(なかよし 2007年7月号)」や「甘~い折りたたみウチワ(なかよし 2011年8月号)」は、お店で売っているものと同じくらいしっかりとしたつくり。折りたたんでいるときは長さ約13cmでバッグに入れて持ち歩けるコンパクトサイズだけど、プラスチック製の持ち手をぐるっと開いて止め具で固定すると、大きなうちわに変身! 使いやすくておでかけ先でも涼めちゃう、新世紀の“ホンモノ”ふろく(23.新世紀のふろくの花園 (1)ホンモノがふろくに!? 参照)の扇子型うちわです。

 夏を涼しく過ごすための“ホンモノ”ふろくの真骨頂は、なんといっても電気で動く「扇風機」でしょう。
 江戸時代には、うちわを放射状に取り付け、ろくろを使って手回しで風を作り出す「手回し扇風機」が使われていましたが、その後明治30年に、スイッチ一つで風を起こせる日本初の電気扇風機が発売されました。
 この技術の進歩同様、ふろくが起こす涼しい風も手動→電動に進化したのです。
 最初に登場したのは「きらりん☆レボリューション すずし~い☆なーぷうき(ちゃお 2007年7月号)」でした。長さ約11cmの手で持って使うタイプで、ネックストラップもついて持ち歩きにも便利。やわらかい羽根で安全にも配慮されています。
 その後も、せんぷうきとボールペンが合体した「ちび☆デビ! すずしくてクマっちゃう! ペンぷうき(ちゃお 2008年8月号)」や、スタンド付きで机にも置ける「ぐぐっと極上!!めちゃモテ委員長 チョコっとミントな!アイスキャンディーせんぷうき(ちゃお 2009年8月号)」、ソフトクリーム型でバッグにもつけられるボールチェーンつき「スターダスト★ウィンク スウィート★せんぷうき(りぼん 2009年7月号)」、扇風機の羽根と消しゴムが付けかえられて、電動消しゴムとしても使える「ぐぐっと極上!!めちゃモテ委員長 ファン★ケシ(ちゃお 2010年7月号)」のように機能が少しずつプラスされ、より便利で使いやすいものが届けられました。
 電池は自分で用意しなくてはいけないけれど、きっと少女たちの夏のお供になったことでしょう。

 日本では昔から暑い夏に涼しさを求めるため、うちわや扇子のほか、すだれやよしず、金魚、風鈴、打ち水など様々な工夫をしてきました。
 夏のふろくにも同じように、少女たちに夏休みを楽しんでほしいという気持ちだけでなく、より快適に暑い毎日を過ごせるようにという工夫と心配りがされています。
 そんなかわいいふろくと一緒に、夏の暑さを乗り切りましょう。

 ※行事・風習の由来については諸説あります

〈参考文献〉
『総合百科事典 ポプラディア』ポプラ社 2011年
『ポプラディア情報館 年中行事』新谷尚紀 監修 ポプラ社 2009年
『まるごとわかる「モノ」のはじまり百科 (2) くらし・生活用品』山口昌男 監修 日本図書センター 2008年
『カラー版 日本装身具史』露木宏 編著 美術出版社 2008年

2016年8月25日 (木)

ふろくの花園 46.少女とふろくの歳時記 夏休み、何する?

 梅雨が明けて夏の暑さも本格的になると、いよいよ待ちに待った夏休みが始まります。
 地域によって違いはありますが、7月下旬から8月いっぱいまで、約40日もの長い間学校がお休みになる「夏休み」は、暑い時期に子どもの心身に休養を与えるために設けられたもので、明治時代になって「学制」が定められたときにヨーロッパから伝わりました。それまでは、お盆と正月などが休みでしたが、今のように長期間ではなかったそうです。
 お友だちと遊園地やプール、花火大会や夏祭りへ行ったり、家族で海や山へ旅行に行ったり、田舎のおじいちゃんとおばあちゃんに会いに行ったりと、この時期ならではの楽しみが目白押しの夏休み、みなさんは何をして過ごしますか?
 今回は、少女たちの夏休みライフを応援するふろくを紹介します。

 まずは、夏休みのスケジュールをバッチリ管理するためのカレンダーや手帳など。
 ほとんどのものが7月と8月、この2か月のためだけに作られているので、まさに夏限定の季節感あふれるふろくです。

 ポスター型で6~8月の予定が一目でわかる「夏休みスケジュールカレンダー(なかよし 1987年7月号)」や、7月20日~8月31日までの夏休み限定日めくりカレンダー「未央ちゃん 夏休み日めくりカレンダー(りぼん 1991年8月号)」と「愛良ちゃん 夏休み日めくりカレンダー(りぼん 1992年8月号)」などが登場しています。
 「B-ウォンテッド エンドレスサマー・ピリピリカレンダー(なかよし 2001年7月号)」は、長いカレンダーをはじから1日ずつピリピリと切り取っていく形式。カレンダーが短くなってくると夏休みも残りわずかということで、「夏休み、おわらないでー!!」とつい心の中で叫びたくなっちゃいそうです。
 「サマー・ダイアリー(りぼん 1983・1986年8月号)」や「香澄ちゃん 夏休み手帳(りぼん 1988年8月号)」、「まるちゃん 夏休みダイアリー(りぼん 1989年8月号)」などの、ハンディサイズのスケジュール手帳も登場。スケジュール欄だけでなく、フリーメモやアドレス帳、夏のお肌のお手入れ法、トランプ恋占いなど夏休みに役立つ中身がいっぱいです。
 1990年代になると、「愛良ちゃん トラベルパスポート(りぼん 1991年8月号)」や「翠ちゃん トラベルパスポート(りぼん 1992年8月号)」、「アリスちゃん サマートラベルパスポート(ちゃお 1993年8月号)」、「るりちゃん サマートラベルパスポート(ちゃお 1995年8月号)」などの、「トラベルパスポート」と名付けられた手帳が登場します。その名の通りパスポートサイズの手帳で、スケジュール欄のほか、旅行の日程表、持ち物チェック、おみやげリスト、おこづかいメモ、スタンプ欄など夏休みの旅行に特化した、持っていると超便利な内容です。いまどきは本物のパスポートを持って海外旅行をする少女たちも珍しくありませんが、このふろくのトラベルパスポートであっても、自分だけの旅の記録をつけてトクベツな旅行気分を味わっていた少女たちも多かったのではないでしょうか。

 長い夏休み、今日は何をしようか迷ったり悩んだり。そんな少女たちに向けて、夏休みを楽しく過ごすためのアイディアがもりだくさんの別冊ふろくが届けられました。

 「なかよしグラフ 夏やすみおたのしみブック(なかよし 1959年8月号)」は、海や山での過ごし方、こわい話、工作やおやつ作り、夏のファッションなど、夏休みならではのお楽しみ記事が詰まったボリュームたっぷりの別冊です。子役スターのグラビア、読み物が多いところに昭和30年代の少女雑誌らしさを感じさせます。
 「さあ大変!! はい大丈夫!! 夏休みべんり手帖(りぼん 1967年夏休み大増刊号)」は、毎日の「こんなとき、どうしよう」に答える情報が満載。「チューインガムが洋服についちゃった→洋服の裏から氷のかたまりでこすってみよう」「メガネが汚れてくもってしまった→レンズに石けんをぬりきれいな布でふくと汚れも落ちてくもりません」「夏休みの日記の天気がわからない→気象庁に問い合わせてみよう」など、手元に置いておくと困ったときにきっと役立ちます。
 「ビバ・ホリデー・ソングブック(ひとみ 1978年8月号)」は、「おお牧場はみどり」「ピクニック」「静かな湖畔」「夏の思い出」など、ちょっと時代を感じさせるラインナップですが、当時の少女たちにおなじみの歌が9曲、先生方のカラーイラストと載っているハンディサイズの歌集です。海水浴やキャンプでみんなと歌えます。
 「夏の海・山青春百科(ちゃお 1980年8月号)」は、“暑さには厚さで勝負”の320ページ大ボリューム別冊。クイズやゲーム、心理テスト、歌集など、みんなで楽しめる娯楽記事はもちろんなのですが、一冊の半分以上をティーンのための心と体の情報記事が占めています。大人への階段をのぼり始めた少女たちに送る、夏休みにじっくり読んでもらいたい内容です。
 「琴子ちゃん 夏のおしゃれ作戦ブック(りぼん 1990年8月号)」は、お肌や髪のお手入れ、イキイキ笑顔体操、オリジナルTシャツづくりなど、夏のおしゃれアドバイスが満載です。
 「八木ちあき&あゆみゆいのエンジョイサマーブック(なかよし 1993年8月号)」は、自然で手づくり、自分だけのおまもりづくり、お友だちとホームパーティ、冷たいデザート、お部屋に夏オブジェを飾るなど、とにかく“夏”をエンジョイするためのアイディアがいっぱいです。
 「夏休みおたのしみブック(なかよし 1995年8月号)」は、まずチャートテストで自分の夏タイプを診断。「アクティブ派」「ホームエンジョイ派」「アイディア派」の3つのタイプ別に、お出かけ遊び、サマークッキング、手作り小物を紹介しています。
 「わくわくサマーブック(なかよし 1996年8月号)」は、オリジナルレターセットやフォトフレーム、アクセサリーなどのオシャレ小物づくりと、お弁当やデザートなどのサマークッキングを人気漫画のキャラクターがやさしくレクチャーします。せっかくの夏休み、いろんな手作りにチャレンジしてみましょう。

 旅行に持って行ってお友だちや家族と遊んだり、おうちで一人でも楽しめる、夏休みならではのゲームや占いも登場しています。

 「夏休みゲームブック(りぼん 1967年夏休み大増刊号)」は、クイズやパズル、なぞなぞ、ゲームが満載。ちょうど大人たちの間で“頭の体操”が流行し始めたころのふろくで、ちょっとひねった頭を使って解く問題も。自然に考える力がついて、頭の訓練にもなりそうですよ。
 「ちびまる子ちゃん 夏休みゲームランド(りぼん 1991年8月号)」は、「ドッキリすごろく&島わたりゲーム」の2種類のゲーム。ゲーム盤もサイコロも折りたためるので、旅行に持っていくのにピッタリです。
 「ヒロインをめざせ! SUISUIスイミングゲーム(なかよし 1998年8月号)」は競泳プールの自分のコースにコマをおき、サイコロをふって進めていきます。早くゴールに着いた人が勝ちなのですが、サイコロの目によっては他の人のコマを進めてしまうので、誰が一番にゴールするのか最後までわからない、本物の水泳レースのようにハラハラドキドキのゲームです。
 「むなさわぎスイカおみくじ(なかよし 1989年9月号)」は、スイカを切り分けるように丸いシートをピリピリと切りはなしてめくると運勢がわかります。
 「わんころべえ 夏休みドッキドキ占いシート(なかよし 1996年8月号)」は、4つの銀はがしをしてアイスクリームが出た数で夏休みの運勢を占います。
 「めだかの学校 ドキドキ金魚すくい占い(りぼん 1999年8月号)」は、すくいアミ型のシートを金魚すくいをするように水につけると魚の絵が浮かんできます。魚の数で今日の運勢がわかる不思議な占いです。
 「プカプカうきわ占い(なかよし 2001年8月号)」は、うきわ型のシートを水につけて出たマークで、今日の恋愛運・金運・健康運が占えます。
 「ランダム・ウォーク トリプル水着占い(りぼん 2001年8月号)」は、円盤をまわして水着の柄を選ぶと今日の運勢がわかります。水着の柄は全部で8種類あるので、着せかえのように楽しめる占いです。
 「ハム太郎 夏休みとっとこ遊ぶのだ!水うらない(ちゃお 2001年8月号)」は、その日の気分でハム太郎の仲間を選んで水にぬらすと、夏休みを楽しく遊ぶための占いの言葉が浮かびあがってきます。暑い夏には、水を使って涼しく楽しめる水占いがピッタリですね。

 いろいろなところに出かけたり、いろいろなことをしたり、いろいろな人に会ったり…… 楽しかった夏休みの思い出は、一つにまとめておきましょう。

 「ピーターの夏休みアルバム おもいで(なかよし 1970年7月号)」は、写真も貼れて思い出も書ける、しっかりしたつくりのノート式アルバム。当時の人気スター、ピーターのひみつがページの間にこっそりかくされています。1970年に開催された日本万国博覧会のパビリオンが並ぶ風景を思わせるイラストと、“EXPO'70”の文字が描かれたページもあって、日本で初めて開催された国際博覧会、“万博”に沸いた世の中の空気も感じ取れるふろくです。
 「アイBOY 夏休みフォトダイアリー(なかよし 1989年8月号)」と「ミンミン 夏休み絵日記(なかよし 1991年8月号)」は、1ページの半分がポケット式のアルバム、もう半分が日記スペースになっている新アイディアのふろく。夏休みの思い出を写真と日記でバッチリ記録できて、一冊に詰めこんでおけますよ。
 夏休みの絵日記に欠かせないのが、その日のお天気。「みい子ちゃん 夏休みお天気スタンプ(ちゃお 1993年8月号)」は、人気漫画のキャラクター“みい子ちゃん”の顔が、そのまま晴れ・くもり・雨のマークになっているスタンプで、ペタンと押すだけで、かわいい絵日記のできあがりです。

 たくさんの楽しい思い出を作ったあとは、宿題も忘れずに終わらせましょう。
 これらのふろくと一緒に、ステキな夏休みを過ごせるといいですね。

 ※行事・風習の由来については諸説あります

〈参考文献〉
『辞書びきえほんもののはじまり』陰山英男 監修 ひかりのくに 2010年
『こどもきせつのぎょうじ絵じてん』三省堂編修所 編 2009年

2016年8月12日 (金)

ふろくの花園 45.少女とふろくの歳時記 暑中お見舞い申し上げます

 長かった梅雨がようやく明けて、本格的な夏がやってきました。学校も夏休みになって、友だちと会う時間がいつもより少なくなってしまいます。
 「○○ちゃん、元気かな? 今、何してるんだろう」
 いつものようにケータイで電話やメールもいいけれど、こんなときこそふろくを使って、夏のおたよりを書いてみませんか?

 日本には、夏を迎えると親しい人に暑いさなかの健康を気づかう手紙「暑中見舞い」を書いて送る習慣があります。昔はお盆のお供え品に手紙を添えて先方の自宅を訪問していましたが、次第に手紙で済ませるようになっていき、その手紙を「暑中見舞い」と呼ぶようになりました。ちなみに贈答の品は「お中元」に変わっています。
 出す時期は、小暑(7月7日ごろ)あるいは梅雨明け後から立秋の前日(8月7日ごろ)までで、送る相手は年賀状よりも親しい人に限られるそうです。
 暑中見舞いのおたよりは、「暑中お見舞い申し上げます」という季節の挨拶文から始まります。本文には相手の最近の様子をうかがう言葉と自分に最近起こった出来事を書き、最後に相手の健康を祈る言葉でしめくくり、日付は「平成○年」などの年号の後に「盛夏」をつけるといった決まりごとがあるとのことです。

 ハガキやびんせん、ふうとうなどのおたよりグッズは、いつの時代も少女向けふろくの超定番となっていますが、今回はその中でも特に、夏のおたより用に届けられたふろくを紹介します。

 まずは暑中見舞い用の絵ハガキです。先生方のイラストと一緒に、「暑中お見舞い申し上げます」と季節の挨拶文が印刷されているものもあります。『なかよし』『りぼん』『ひとみ』の創刊当初から登場しているふろくで、「年賀状」(29.少女とふろくの歳時記 お正月(後) 参照)同様、お友だちに出してしまうのがもったいないくらいの美しさです。
 いろいろな年代のものを並べて見てみると、イラストだけでなく、切手を貼るところに「ここに五円切手をはる」「20円切手を貼ってください」「40円切手をはってね」などと書かれていることにも時代の流れを感じますね。

 先生方の美しいイラストを楽しむだけでなく、遊び心にあふれたハガキも登場しています。
 「松本洋子のきもだめしカード(なかよし 1986年8月号)」は、ハガキにあらかじめ印刷された目玉にプラスして、自分オリジナルのオバケが描けます。お友だちを怖がらせてもよし、本誌で開催された「あなたがつくるおばけコンテスト」に応募してもよしのふろくです。
 「ようこそ!微笑寮へ 夏まつり!占い銀はがしカード(なかよし 1995年8月号)」は、この夏の運勢がわかる銀はがし占いがついたハガキ。お友だちに占いを楽しんでほしいのはもちろんだけど、自分宛てに出して自分の夏休みを占いたくなっちゃう、なかなか悩ましいふろくです。
 相手から絶対返事が欲しいときに便利なのが往復ハガキタイプ。「ユーモアポストカード(なかよし 1983年9月号)」は、大好きなカレ宛てに出すユニークな暑中見舞い用往復ハガキです。往信面の自己診断カルテに自分のハートがどれだけカレのことでいっぱいかを書き、「わたしはほとんどビョーキ」「あなたのことをもっとよく知りたいの。あなたのメッセージがわたしのハートの特効薬」といった殺し文句を添えて送ります。そうすると返信面の履歴書にカレがプロフィールを書いてお返事をくれるというしくみです。1980年代という時代の軽いノリもあったからなのでしょうか、これは相当仲のいい、シャレのわかる相手じゃないととても恥ずかしくて出せないでしょう。

 ハガキだけでなく、びんせんやふうとうにも夏のおたより用のものが続々と登場しました。
 「海のレター・セット(ひとみ 1960年7月号)」や「あきらとみいこ ハイ・ぽーず!!びんせん(ひとみ 1980年8月号)」、「りんごちっくプチびんせん(ちゃお 1981年7月号)」などの、海水浴のイラストが描かれたものをはじめ、人魚のイラストと透明びんせんが涼しげな「ななこマーメイドレターセット(なかよし 1988年8月号)」、フルーツや夏祭りなど4種類の夏モチーフがキュートな「りぼん夏色★レターセット(りぼん 2007年7月号)」など、夏の思い出レターにピッタリのデザインが目白押しです。

 お友だちに2人だけのないしょ話を書きたいけれど、ハガキだとおうちの人に何を書いたか読まれちゃうし、かといってレターセットだと大げさすぎるし…… そんなときに便利なのが、「琴子&海 シーサイド・レター/那智&浩志 サファリ・レター(りぼん 1991年8月号)」のように、びんせんとふうとうが一つになった便利な折りたたみレターです。びんせん部分におたよりを書いたら、折りたたんで封をしてできあがり。ふうとうよりも気軽におたよりが出せるから、安心してヒミツの話も書けちゃいますね。
 「陽菜ちゃん ぴりぴりフルーツレター/麻衣ちゃん サマー・キリトリレター(りぼん 2001年7月号)」も折りたたみレターですが、開封するときにピリピリとハートやTシャツの形に切り抜くことができる楽しい仕掛けレターです。

 そして、もらった人がさらに楽しめるアイデアレターも登場します。
 「タイホしてみーな! すいかDE暑中見舞い(なかよし 1996年8月号)」はスイカの形をしたまん丸のカード。両側をひっぱってパカーンとスイカが割れると、中からかわいいキャラクターが飛び出して、もらったお友だちも思わずビックリです。
 「チョコミミ ポップ☆アップ サマーメッセージカード(りぼん 2007年7月号)」は、カードを開くと打ち上げ花火が出てくるポップアップカード。花火大会気分も味わえそうですね。
 「恵麻ちゃん ドッキリ!レターセット(りぼん 2003年8月号)」は、しましまのクリアふうとうにびんせんを入れて動かすと、すばやく絵柄が変身! ふしぎで楽しいレターセットです。
 「トメ&ヨネちゃん わくわくメール(りぼん 1987年8月号)」と「夏のジグソーメッセージカードセット(ちゃお 1992年7月号)」は、ジグソーパズルとメッセージカードが一つになった遊べるレター。メッセージを書いてからパズルをバラバラにして、ふうとうに入れて送ります。

 書き終わったおたよりに、もうちょっと何か足したいときには、ハガキにも貼れるミニメッセージシート「あーみん・ももこの夏のごあいさつ札セット(りぼん 1988年8月号)」や、「くまちゃん サマースタンプ(りぼん 1994年7月号)」「わんころべえ&なぎさ Wスタンプ(なかよし 1994年8月号)」などの夏のメッセージ付きスタンプが便利です。暑中見舞いのおたよりをワンポイントでかわいく彩りますよ。

 夏休みも中盤に差し掛かると、おたよりを書くときに「あれ? 今って暑中見舞いでいいんだっけ?」とつい考えてしまいますが、立秋を過ぎるとどんなに暑い日が続いても「残暑見舞い」になります。子どものころは毎年書き始めるのが遅く、いつのまにか立秋が過ぎていて結局残暑見舞いばかり出していたような気がします。

 通信技術の発達により、季節の挨拶や近況報告が簡単にできるようになっても、手元に残るおたよりをもらうことは、いつになってもやっぱりうれしいものです。

 ※行事・風習の由来については諸説あります

〈参考文献〉
『12か月の絵図鑑 季節を知る・遊ぶ・感じる』長谷川康男 監修 PHP研究所 2015年
『親子でたのしむ日本の行事』平凡社 2014年
『親子で学ぶ 季節行事とマナーの基本』クレア 編著 毎日コミュニケーションズ 2007年
『図解版 常識として知っておきたい日本のしきたり』武光誠 監修 廣済堂出版 2007年

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