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2015年8月24日 (月)

ふろくでアタック!

 ただいま、ワールドカップバレーボールが絶賛開催中! 来年のリオデジャネイロ五輪出場権をかけて連日熱戦が繰りひろげられています。果たして、全日本チームの勝負のゆくえはいかに――

 昭和40年代を迎え、日本中に空前のバレーボール・ブームが起こります。そのきっかけは何といっても、全日本女子バレーボールチームが昭和39年の東京オリンピックでソ連を破り、日本女子チームとして初めての金メダルに輝いたことでしょう。決勝戦が行われた10月23日のオリンピックTV中継の平均世帯視聴率は66.8%と、スポーツ中継歴代1位の座をいまだに守り続けています。さらに昭和43年のメキシコオリンピックでも銀メダルをとり、“東洋の魔女”という呼び名で、その強さを世界中に知らしめていた時代だったのです。“東洋の魔女”の活躍は日本中の女性に夢と勇気を与え、バレーボールは少女たちにとってあこがれのスポーツとなりました。

 そして昭和43年には『サインはV!』(週刊少女フレンド/昭和44年6月より実写ドラマ放送)や『アタックNo.1』(週刊マーガレット/昭和44年12月よりTVアニメ放送)などの、バレーボールを題材にした漫画やTVの作品も生まれています。『りぼん』でも井出ちかえ先生の『ビバ・バレーボール』が昭和43年9月号より連載されました。

 このバレーボールブームにのって、

 別冊カラーシリーズ ニチボウバレー物語(りぼん 昭和40年5月号)
 バレーボールゲーム(りぼん 昭和45年1月号)
 サインはV! ビクトリーゲーム(なかよし 昭和45年5月号)
 別冊 なかよしコミックデラックス版 サインは
V!(なかよし 昭和45年8月号)

 といった、バレーボールを楽しめるふろくが登場していますが、中でも

 バレーボール手帳(りぼん 昭和44年9月号)は、

 「バレーのことなら何でもわかるすてきな手帳」のコピーどおり、手のひらサイズの手帳の中に、バレーボールの歴史やルール、ユニフォームファッションイラストのほか、トレーニング法、練習予定表、チームの対戦成績、体調管理のために身長・体重記録表など、まるで部活日誌のような充実した内容です。バレーボールが大好きで自分でもやっている子にはもちろん、まだバレーボールのことがよくわからない子にも、とても役に立つふろくとなったことでしょう。

 世の中で人気があるものをダイレクトに表現した、昭和40年代ならではのふろくのひとつですね。

 余談となりますが、昭和30年代からの少女向けふろくを調べていて、3つの“バレ”があることに気付きました。まず昭和30年代から40年代半ばにかけての踊る“バレエ”。当時は“バレー”と表記されることも多かったのです。次に昭和40年代の“バレーボール”、そして3つ目は、昭和50年ごろから現れはじめた“バレンタイン”関連のふろくです。ただのダジャレっぽくもありますが、「少女ふろくの3大“バレ”」と名付けて、こっそり楽しんでいます。

〈参考文献〉
『日の丸女子バレー ニッポンはなぜ強いのか 』吉井妙子 著 文藝春秋 2013年
『週刊昭和タイムス 1号』(株)ディアゴスティーニ・ジャパン 2008年
『日本のアニメ全史』山口康男 編著 テン・ブックス 2004年

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