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2015年7月31日 (金)

「ふろくコーナー」の人気者

 『なかよし』『りぼん』創刊当初のふろくの使い方や遊び方の説明は、別冊ふろくが主だったこともあってか、目次や読み物ページなどの空いているスペースに小さく載せられていただけで、全てのふろくについて書かれているわけではなく、説明が全く載ってない号もあったのです。その後、昭和30年代後半から40年代にかけて小物ふろくが主流になると、全てのふろくの使い方や遊び方を説明するコーナーが毎月載るようになり、
 「ふろくの名案をおよせください。あなたがたによろこんでいただけるふろくはあなたがたのご意見からうまれます」(りぼん 昭和35年ごろ)
 「りぼんのふろくのかわったつかいかたのおたよりぼしゅう」(りぼん 昭和43年ごろ)
 「あなたのおたよりが、すてきなふろくをつくります」(なかよし 昭和47年ごろ)
などの、ふろくについてのおたより募集も始まります。昭和40年代になると、それらのおたよりも次第に誌面で紹介されるようになりました。

 『なかよし』では昭和47年から、ふろくの説明とおたより紹介を一つにした「ふろくコーナー」が誕生。また『りぼん』でも、昭和48年にはおたよりコーナー「ふろくファンルーム」が掲載されていました。

 そして、昭和50年代に入ると「今月のふろくの説明+来月のふろく予告+おたより紹介」の3点セットで構成された、現在のようなふろく情報のページが各誌本格化していきます。

『りぼん』では「ふろくファンルーム」の“ヒゲちょぼ記者”と“リョーコ記者”
『ちゃお』では「ふろく情報」の“かちょー”と“ピザ”
『ひとみ』では「ひとみふろくタウン」の“モッキンさん”

といった、ニックネームをつけてキャラクター化されたふろく担当編集者をそれぞれ進行役におき、少女たちに親しみを感じさせました。

 少女たちから寄せられるおたよりは、ふろくの感想や要望だけではなく、学校での出来事や、好きな男の子のこと、悩みごと相談など様々な内容で、雑誌と読者とのコミュニケーションが毎号活発に行われています。こうして作り手側と受け手側とがきちんと対話をすることで、ふろくは単なる雑誌からの一方的なオマケではない、両方で育てて作り上げる、お互いにとっての大事な宝物となっていったのです。

 そして、ふろく担当の編集者までもが雑誌発の人気者〈スター〉になりました。

 『なかよし』の昭和52年4月号より、「ふろくコーナー」に初めて登場したキャラクター編集者“ふろくMAN”は、イラストでは長髪にサングラスをかけている男性です。本人は2枚目だと思っているけど周りからは突っ込まれまくりという、よくいるいじられ&愛されキャラ。「このふろくよかったよ!」「やい、ふろくMAN、今月の○○は良くないぞ!」などと、少女たちは友だち相手のように気軽に(手紙で)話しかけていました。また、「恋人がいない」「結婚したい」と何かにつけて独身アピールをするため、「ふろくMANさまのふろくをつけて」「ファンクラブを作ったよ」「憧れのふろくMANさま」「ふろくMANの大ファンです」とアイドル視する少女もいて、自称恋人や奥さんが多数現れたりもしていました。さらに、ふろくMANの替え歌や絵かきうたを作ったりと、もうやりたい放題。そんな人気者のふろくMANがついに、

ふろくMANのスポーティースケール(昭和53年11月号)

として「世界のアイドルついに登場!」「かっこいいふろくMANのすてきな定規」のコピーの下、満を持してふろくに登場! したのですが、「ふろくコーナー」にこのふろくの感想が載ることはありませんでした。

 そんな彼も昭和56年3月号にて引退宣言。最後までおちょくられまくりの“ふろくMAN”ですが、ふろくを通じて読者の少女たちを「みんな『なかよし』の仲間なんだよ!」とまとめてくれていた良き兄貴分だったのです。

 いとしのふろくMANさま、今はどこで何をしているのでしょうか……

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